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  • ツアー開幕&紙飛行機の行方11/2NEW
  • 2021冬のツアー開幕&紙飛行機の行方

    皆さん、お元気ですか?角松敏生です。
    いよいよ3日より埼玉越谷を皮切りに冬のツアー開幕です。
    40周年記念の残響というタイトルが示すとおり6月のイベントの成功を全国の
    お客様にご報告するとともに長年のご愛顧に感謝を伝えるツアーです。
    6月の状況下において、様々な事情で「行きたくても行けなかった」という地方都市の
    方々にも存分に楽しんでいただきたいと思います。
    横浜で演らなかった過去のナンバーも沢山歌います。
    今まで、ライブで一度しか演っていない曲などレアな選曲もありますのでお楽しみに。

    そんな遥か過去の曲でも今、歌ってみると、全く違う風景が見えてきます。
    歌の持つメッセージが全く違って聴こえるのが自分でも不思議です。
    この年齢になって、この世の中になって、
    もしかしたらこの曲たちを現在(いま)のために書いたのかもしれないと
    思うほど、不思議な感慨に包まれています。

    ほぼほぼ歌いっ放しの2時間半ほどですが、
    歌うために費やすエネルギーが尋常ではなく
    なんで、こんなセットリストにしてしまったのか
    自分でもよく解らないのですが・・・
    まぁ・・・この曲たちを歌いたかったんでしょうね(苦笑)
    正直申せば、横浜アリーナの5時間など、
    問題にならないくらいしんどいです(苦笑)

    またコロナ禍が現時点で落ち着きを見せてくれているのはありがたいことですが、
    一応コロナ禍中ということも影響しているであろうことや平日開催が多いため、
    正直動員には苦戦しています。
    このツアーは40周年の締めくくりであり
    僕のおそらく生涯最後のトライアルに向けた出発点です。
    いつも全霊でやっているつもりですがいつも以上に全霊です。
    頑張って歌いますので是非、多くの方のご参加をお待ちしています。

    僕のライブは、僕が提案したことに対して
    お客様が「魂」を与えるものと常々思っております。
    お客様がライブを創るのです。どうか良きライブになりますように。
    冬を乗り切る元気を皆様にお配りできたら幸いです。
    重ね重ね、頑張りますよろしくお願いします。

    さて、ここで、お知らせ。
    コロナ禍を受け、エンターテインメントの現場では様々な規制が続いています。
    動員規制、消毒やマスク着用、声援無し、などの
    各地行政のガイドラインに従っていることはもちろん、
    様々な自主規制を施しています。
    僕のライブでも各会場からの要請で「紙飛行機禁止令」が出されております。
    このような規制の根底にはまず単刀直入に言えば「はしゃいではいけない」という事がありますね。
    ライブで、はしゃぐな、というのもなかなかのものではありますが(笑)
    とにかくこのご時世の常識では仕方がなかろうかとは思います。

    私のライブでお客様が紙飛行機を飛ばす伝統(笑)は、
    僕が仕掛けたものではなく、まだ僕が1983年頃ライブハウス巡りをやっていた時に、
    「TAKE YOU TO THE SKY HIGH」という曲でお客様が、お店の紙ナプキンや
    チラシなどで紙飛行機を飛ばしたのが始まりで、いわばお客様が創った慣しです。
    関西の一部で始まったこの現象が日本全国に広がるまで2年とかかりませんでした。ネットもなかった時代、
    口伝伝承や手紙、電話などの手段で全国に伝播したのは
    奇跡的な事だと思います。
    ちなみに他のアーティストさんも紙飛行機が飛ぶような演出や場面があると
    聞いた事がありますが、検証する限りでは誰よりも早くまた、誰よりも長く続いている
    現象であると言われております。
    予定調和的な事があまり好きではなかった若い頃、
    一時はやめてもらおうかと思ったこともあります。また、現在でもその現象を
    訝しがる方もいらっしゃるのですが、思うに98%のお客様は喜んでいらっしゃるし、
    期待していらっしゃると思います。
    なので、僕的にはやって欲しいともやって欲しくないとも言いません。
    お客様がやりたいならどうぞ、という気持ちでずっと今日まで来ました。

    「TAKE YOU TO THE SKY HIGH」という曲自体は僕にとってさほど重要な曲ではなく
    時代の能天気さを感じる、毒にも薬にもならない平和な曲と言えましょうが、
    お客様との絆や歴史をライブで体現するという意味では非常に貴重な曲なのだと
    近年は思うようになりました。
    老若男女が我を忘れて笑顔で童心に帰って無心で紙飛行機を飛ばしている様は
    ステージ上から見ていても「嗚呼、今日も平和だ」と思える稀有な瞬間であります。
    さて、この伝統がコロナの影響で絶えて2年。
    僕は、コンサート制作事務局に、今回のツアーで、
    この紙飛行機飛ばしの復活の可能性を各会場に打診してみてほしいと伝えました。
    2年の月日を経て、このコロナ禍ということに関して様々な立場の方が様々な考えで
    そこにどのように向かい合うべきなのかを議論されてきたと思います。
    なので、価値判断はそれぞれに違うと思います。

    誰かが外から持ち込んだ紙飛行機、誰が飛ばしたかわからない紙飛行機を
    また別な人が拾って飛ばす、と、いう行為が衛生観念上よろしくない、
    という事が禁止の大きな理由の一つと言えましょう。
    いわゆる「他人が触ったものはよろしくない」という考えです。

    これはまぁ、どうなんでしょう、様々なパラドクスがあるようにも思います。
    その催しで何かあってはいけないという最大限の警戒意識からすれば
    さもありなんということは理解できます。
    けれど、声援もダメ、歌ってもダメ、不必要な私語もダメ、と、いうなら
    無心で紙飛行機を飛ばす所作がそういうことの代わりになるのではないかなと、
    思うわけです。
    なので、純粋に「いけませんか?」というお願いを「ダメもと」で打診してみました。
    案の定、各会場からは色よい返事はあまりありませんでしたし、
    門前払い的な会場もあったようです。まぁ、仕方がないです。想定内です。
    しかしやはり言ってみるもので・・・
    条件付きなら許可します、と言ってくださった会場がありました!

    その条件とは、
    1、紙飛行機の外からの持ち込みは禁止
    2、主催者が用意した素材で紙飛行機を作る分には構わない
    3、他人が飛ばした紙飛行機には触れない、また拾って再度飛ばさない
    4、終演後の掃除はスタッフは手袋を装着の上、手指消毒に気を使う
    であります。

    この条件に、色々思うこと(笑)もある方々もいらっしゃるでしょうし、
    僕もパラドクスを感じないわけではありません。
    特に、2、に関しては、「主催者が用意した素材」が何を意味しているのか
    僕にははっきりは言えません(笑)

    ということで!ひとまずは解りやすいように、
    こちら側がなんらかの紙を購入して入り口に用意しようかと思ってます。
    しかし、これもある意味、僕が外から持ち込んだ素材なんですが・・(笑)

    でも皆さん、
    これは、アフターコロナにむけた貴重な第一歩であり、成果なんじゃないでしょうか?
    紙飛行機を飛ばしたら紙飛行機に乗ってコロナウィルスが空中に大量に散布される!なんて、
    そんなイメージ持っている人は、もういい加減、皆無なんじゃないでしょうかね(笑)

    条件付きでも理解と勇気ある回答をしてくださった会場様には感謝いたします。
    なんとかしてあげたい、ということでの苦肉の提案なのでは、とも思います。
    基本的な感染対策を十分に行い、お客様にも高い意識とご理解を持って臨んでいただくことで、
    不可能だった事が可能になることを証明できたらと思います。
    そして他にもOKをくださる会場が増えてくれることを期待しつつ。

    こちらが紙を用意したとしても、限度がありますので(笑)
    数量限定となりますので(笑)当該会場にお越しの皆さんは分け合いの精神を忘れずに(笑)
    限りある紙飛行機を大切に想いを込めて飛ばしましょう。
    慣しでは主に各サビ、SKY HIGH〜で飛ばすのが通例なようですから
    事前情報としてお伝えしておきますと今回のアレンジでは全12回、飛ばすタイミングがありますので、
    ご承知のほどを(笑)
    BメロのLADY 〜で飛ばす方もいらっしゃいますが
    そこで飛ばすともったいないので(弾切れになっちゃいます・笑)
    各サビSKY HIGH〜でのみ飛ばすことをお勧めします(笑)
    あとね、制作時間は開演前くらいしかチャンスないよ〜1機1分として12分、
    当該会場へご参加の皆様はなるべく早くお越しください(笑)

    と!いうわけで!
    現状、会場様のご厚意により、条件付きで、紙飛行機を飛ばしてもいい会場は
    以下の会場であります。ありがとうございます!
    皆さんと、素晴らしい年末の一期一会を共有できることを祈ります。

    角松敏生

    【実施会場名】
    ・11月06日(土)【長野】塩尻市文化会館レザンホール
    ・11月14日(日)【静岡】沼津市民文化センター
    ・11月19日(金)【宮崎】メディキット県民文化センター演劇ホール
    ・11月24日(水)【宮城】東京エレクトロンホール宮城

    ご厚意をいただけた各会場に改めて御礼申し上げます!
    以下、事務局からのオフィシャルテキストです。
    それでは皆さん、情報拡散、よろしく!

    ■事務局からのお知らせ

    いつも角松敏生を応援していただき、誠にありがとうございます。
    TOSHIKI KADOMATSU Performance 2021
    〜Reverberation of the 40th anniversary & Ring in the new season〜ツアーは、
    政府機関・コンサート開催都市・各会場のガイドラインを遵守して開催いたします。
    なお一部の会場でのみ「TAKE YOU TO THE SKY HIGH」曲中での
    お客様による紙飛行機の使用を可能といたします。

    <楽曲>
    「TAKE YOU TO THE SKY HIGH」曲中でのお客様による紙飛行機の使用は
    以下の条件により、現状以下の会場でのみ可能といたします。

    <了承するうえでの条件>
    一般社団法人コンサートプロモーターズ協会等の定める
    新型コロナウイルス感染予防対策ガイドラインを遵守した感染対策を徹底したうえで、
    特に以下の事項に留意して実施を可能と致します。
    ・紙飛行機に使用する用紙は、主催者の準備した物のみを使用すること。
    ・紙飛行機の会場外からの持ち込みは禁止。
    ・他人が飛ばした紙飛行機は触らない。また拾って再度飛ばさないこと。
    ・使用後の紙飛行機を入場者が持ち帰らないよう、注意喚起を徹底すること。
    ・紙飛行機を回収する際には、手袋の着用等スタッフの罹患を防ぐ対策を施すこと。

    使用可能会場名
    ・11月06日(土)【長野】塩尻市文化会館レザンホール
    ・11月14日(日)【静岡】沼津市民文化センター
    ・11月19日(金)【宮崎】メディキット県民文化センター演劇ホール
    ・11月24日(水)【宮城】東京エレクトロンホール宮城